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2024年度岐阜高山教区教化方針
テーマ 南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう
教区教化の方向性
2023年度は教区改編後2期目の初年度に当たり、新たな委員で顔を合わせ教区教化及び両地区センター教化の動きを形作る期間となった。岐阜地区では「出向く教化」を掲げ、勤行(お勤め)を基本から学ぶ学習会を地域毎に出向して行う形で計画され、高山地区では企画会議による各組へ出向く懇談会が実施中であり、組とセンターの更なる連携が試みられている。教区としては寺院活性化支援準備室での協議を進め、各寺院に向けた運営支援を方針に含む「寺院活性化支援室」が今年度新たに設置された。
また、新型コロナウィルス感染症の落ち着きと共に対面の機会も増え、各種研修会や各寺の儀式執行についても明るい兆しが見えつつある。地区を越えた交流も増え、教区慶讃法要勤修に向けて更なる交流の深まりを期待したい。慶讃法要をお勤めすることを視野に入れ、引き続き「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」を教区テーマとし、重点課題に「場の創造」「人の誕生」を、また重点施策に「同朋唱和」と「帰敬式」を掲げ、僧俗ともに教化に取り組む。
重点課題 「場の創造」(真宗の宗風・仏事の回復)と「人の誕生」(仏弟子)
岐阜高山教区は、美濃・飛騨で歴史や文化が異なるが、ともに真宗の教えと仏事が伝統されてきた地域であり、離れていても歴史的に縁の深い関係性にある。真宗門徒は家庭のお内仏で、正信偈のお勤めをする土徳を創ってきた。真宗の仏事は聞法の場であり、土徳は絶えず念仏者を生み出し続けている。しかし現在、この真宗の宗風は急激に見失われ、仏事は簡略化の方向にある。本願念仏の教えと聞法の場を次世代へと継承してゆくため、真宗の宗風・仏事の回復を重点課題とする。
また、慶讃法要テーマは大切な視点を我々に与えている。念仏を通して人生を考える。この一点から「場」(生活)を創り、帰敬式を受けて名実ともに仏弟子となっていく。宗祖が「愚禿釋親鸞」と名告られた意味を、自分の人生に重ね合わせて、人と生まれた意味をたずねていく。
重点施策 「同朋唱和」と「帰敬式」の推進
岐阜高山教区では、これらの課題に対し、宗風として伝えられてきた『正信偈』の「同朋唱和」、仏弟子として名告りを上げる「帰敬式」を重点施策として推し進める。
高山地区では、真宗仏事の回復という課題から「同朋唱和推進」「帰敬式推進」「青少幼年教化」を三本柱として教化を進めることが確認されており、組教化事業との連動が模索されている。また、センターに新設した帰敬式推進室による主体的な帰敬式執行が始まった。
岐阜地区においても、旧教区内の地域性の異なりを超えて共有される課題が「宗風の回復」であり、その一環として各地域の場で基本から勤行を学ぶ「出向く教化」を実施していく。
今後、岐阜高山教区としては、「場の創造」(真宗の宗風・仏事の回復)「人の誕生」(仏弟子)の課題から、第一に「同朋唱和」の推進に取り組む。『正信偈』を皆でお勤めする仏事の伝統を回復し、報恩講への参詣へとつながっていくよう方向を構築する。
次に、この同朋唱和推進事業を起点として、帰敬式受式へと展開する。仏弟子として名告りを上げ歩む人を生み出すために、一人でも多くの方に帰敬式をお受けいただく道筋を作っていく。