岐阜高山教務所 〒500-8054 岐阜県岐阜市大門町1丁目〈TEL〉058-266-1378〈FAX〉058-266-1392〈EMAIL〉gifu@higashihonganji.or.jp
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2025年度岐阜高山教区教化方針
テーマ 南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう
教区教化の方向性
2024年度は教区改編後2期目の2年度に当たり、岐阜地区では「出向く教化」実施年度として、勤行(お勤め)を基本から学ぶ学習会をまずは郡上教会で開催した。高山地区では、企画会議による各組へ出向く懇談会を経て、各組からさまざまな声を集約し、組とセンターの課題を明らかにしていく作業を行った。
教区寺院活性化支援室は、寺院活性化支援員基礎講習を5名が修了し、いよいよ寺院活性化支援活動を具体的に形としていく。また、両地区の聖典・聖教学習会を教区教化事業とし、『観経』から是旃陀羅問題を学ぶ場が開催されたことは、地区教化を超えた教区教化のあり方の一つとして示され、引き続き教区教化の形を具現化していく。
さらに、教区慶讃事業推進委員会では、慶讃法要を厳修する意義を確認し、重点施策として「立教開宗 一人ひとりが宗祖の言葉に出遇う」「同朋唱和の推進」「青少幼年教化の推進」を掲げ、教区内の意見を広く集約したうえで、事業計画を策定していく。
重点課題 「場の創造」(真宗の宗風・仏事の回復)と「人の誕生」(仏弟子)
岐阜高山教区は、美濃・飛騨で歴史や文化が異なるが、ともに真宗の教えと仏事が伝統されてきた地域であり、離れていても歴史的に縁の深い関係性にある。真宗門徒は家庭のお内仏で、正信偈のお勤めをする土徳を創ってきた。真宗の仏事は聞法の場であり、土徳は絶えず念仏者を生み出し続けている。しかし現在、この真宗の宗風は急激に見失われ、仏事は簡略化の方向にある。本願念仏の教えと聞法の場を次世代へと継承してゆくため、真宗の宗風・仏事の回復を重点課題とする。
また、慶讃法要テーマは大切な視点を我々に与えている。念仏を通して人生を考える。この一点から「場」(生活)を創り、帰敬式を受けて名実ともに仏弟子となっていく。宗祖が「愚禿釋親鸞」と名告られた意味を、自分の人生に重ね合わせて、人と生まれた意味をたずねていく。
重点施策 「同朋唱和」と「帰敬式」の推進
教区では、これらの課題に対し、宗風として伝えられてきた『正信偈』の「同朋唱和」、仏弟子として名告りを上げる「帰敬式」を重点施策として推し進める。
高山地区では、真宗仏事の回復という課題から「同朋唱和推進」「帰敬式推進」「青少幼年教化」を三本柱として教化を進めることが確認されており、組教化事業との連動が模索されている。
岐阜地区においても、旧教区内の地域性の異なりを超えて共有される課題が「宗風の回復」であり、その一環として各地域の場で基本から勤行を学ぶ「出向く教化」を実施していく。
教区としては、「場の創造」(真宗の宗風・仏事の回復)「人の誕生」(仏弟子)の課題から、第一に「同朋唱和」の推進に取り組む。『正信偈』を皆でお勤めする仏事の伝統を回復し、報恩講への参詣へとつながっていくよう方向を構築する。
次に、この同朋唱和推進事業を起点として、帰敬式受式へと展開する。仏弟子として名告りを上げ歩む人を生み出すために、一人でも多くの方に帰敬式をお受けいただく道筋を作っていく。